清水は25日、J2京都DF福村貴幸(23)を期限付き移籍で獲得したと発表した。早速、午前練習からチームに合流した福村はフルメニューを消化。実戦形式では正確な左足キックで得点に絡むなど、初日から持ち味を発揮。プロ6年目で初めての移籍だという福村は「楽しくやれた」と、充実した表情を見せた。

 現在、チームの最終ライン4人は高さが武器となるが、両サイドバック(SB)はもともとセンターバックのDF犬飼智也(21)とDF三浦弦太(20)が務める。福村加入は、よりサイド攻撃を意識した補強となる。大榎克己監督(49)は「あの位置からいいボールを入れられる」と、SBが本職のレフティーにパスで攻撃を組み立てるプレーを期待。即戦力としても考えており、コンディション次第では28日のナビスコ杯横浜戦から起用する可能性もある。福村は「まずはしっかりアピールしてメンバーに入りたい」と、早くも定位置取りを誓っていた。【神谷亮磨】

 ◆福村貴幸(ふくむら・たかゆき)1991(平3)12月22日、大阪府生まれ。ミュートスSC-FCグリーンウエーブ-大阪桐蔭高を経て、10年に京都加入。J2通算115試合出場2得点。177センチ、64キロ。