清水は横浜に完敗し、2連敗でB組最下位となった。0-0で迎えた後半14分、オウンゴールで先制点を許すと、同24分にCKから追加点を献上。チームは公式戦3連敗となり、大榎克己監督(49)は「勝ち点を取りたいゲームだったが、残念な結果になった」と力なく話した。

 不運が重なり、歯車が狂った。オウンゴールで失点すると、自陣で安易にボールを失うシーンが続き、防戦一方の展開になった。昨季からの課題でもあったセットプレーで追加点を許し、同40分にはこの日が3年4カ月ぶりの公式戦出場となったGK碓井健平(27)が一発退場。この時点で交代枠3人を使い切っていたため、DF三浦弦太(20)が急きょゴールマウスを守る事態となった。

 チームは18日のナビスコ杯山形戦から公式戦3連敗。移籍後、即先発出場したDF福村貴幸(23)は「チャンスをしっかり決めなければこういう結果になってしまう」と悔しさをにじませた。4月は公式戦7試合と過密日程が続くため、来月4日のリーグ仙台戦は絶対に負けられない一戦だ。大榎監督は「プレーの質を上げるために日ごろの練習から取り組んでいきたい」と前を向いた。【神谷亮磨】