清水DF福村貴幸(23)がリーグ初先発を狙う。チームは3月31日に練習を再開。J2京都から期限付き移籍で加入した福村は次節仙台戦でJ1初出場する可能性が高く「相手のことよりも自分たちのやるべきことをやりたい」と静かに闘志を燃やした。

 福村は先月28日のナビスコ杯横浜戦でフル出場。チームに合流してわずか3日だったが、他選手と息のあったパス回しで何度もチャンス作った。試合後、大榎克己監督(49)は「時間を作れる選手。彼のパスにはメッセージが込められていた」と絶賛。福村自身も「前に大きい選手がいるので、どんどんボールを入れていければ」と手応えを口にした。

 この日行われた実戦形式練習でも細かいパス回しに加わり、攻撃のリズムを作った。本職はサイドバックで高校時代や京都ではボランチも経験。「ゲームを作ることは好き」と最終ラインから攻撃の第1歩となるパスを得意としている。J2では通算115試合に出場も、J1は初挑戦だ。それでも福村は「違和感はなくできると思う」とJ1デビューを見据えた。【神谷亮磨】