横浜が天敵の柏に逆転勝ちした。最近10戦勝ちなし(6分け4敗)の相手だったが、0-1の後半に途中出場のFW伊藤が同点弾、DF下平が勝ち越した。

 序盤は横浜優勢だった。前半1分から7分までにU-21(21歳以下)ブラジル代表FWアデミウソンがシュートを放つなど、敵陣で多くの時間を費やす。トップ下でプロ初先発したU-22(22歳以下)日本代表候補のMF喜田も、本職がボランチの能力を生かして前線から相手選手をチェック。パスワークの中心としてボールを触った。

 最初は影を潜めていた柏だったが、鮮やかなカウンターで先制する。31分、自陣でアデミウソンのヒールパスをインターセプトしたMF武富が独走。ゴール前で3対3の状況とし、左へパス。これを受けたFWレアンドロがトラップで相手DF栗原をかわし、右足でゴール右に蹴り込んだ。

 これで息を吹き返した柏が攻勢を強める。クリスティアーノの右ポスト直撃シュート、DF鈴木のヘッドでゴールを脅かす。追加点までは奪えなかったが、1-0で前半を折り返した。

 後半は横浜が2得点。28分にMF三門が右クロスを送り、途中出場のFW伊藤がダイビングヘッドで合わせて同点。38分に再び三門が右サイドを破ってグラウンダーの右クロスを送ると、ファーサイドでDF下平が合わせて決勝弾を奪った。急造サイドバック三門の2アシストでリーグ戦2連勝。8位に浮上した。