東京Vが終了間際の12分間で4点を挙げ、奇跡の逆転勝ちを果たした。
相手FW難波宏明(32)にハットトリックを許し、0-3の後半39分。途中出場のMF永井秀樹(44)が中央をドリブル突破して、右サイドのFWアラン・ピニェイロ(22)へパス。同FWのシュートは左ポストに弾かれたが、詰めていたFW平本一樹(33)が左足で押し込んで、反撃のゴールを決めた。
4分後にMF中後雅喜(32)が直接FKを入れると、完全に東京Vのペース。
後半ロスタイム3分にFW杉本竜士(21)の同点ダイビングヘッドが決まり、同6分に平本が再びゴール前で押し込んで逆転を果たした。
「永井さんが『お前を見ているから』と言ってくれたので、永井さんがボールを持ったら前に走ろうと思った」という平本。
岐阜の分析ビデオを見ていた際、冨樫監督が相手FW難波の動きをほめるのを聞き、ゴール前へ詰める動きに生かしたという。
平本はかつて横浜FCで難波と一緒にプレーし、仲の良い間柄。
自身も05年の東京V-名古屋戦でハットトリックを決めながら、4-5で敗れた経験があるだけに、試合後は「難波の気持ちは分かります」と話していた。