プレミアリーグのチェルシーから正式オファーを受けている東京の日本代表FW武藤嘉紀(22)が、期限付き移籍先を模索していることが13日、分かった。クラブ幹部は「(チェルシー移籍は)まだ決まっていない。彼(武藤)なりにいろんな人に相談している最中だと聞いている。本人が言っている『出場できるクラブ』ということを踏まえて期限付き移籍先を調整している」と言った。

 今夏チェルシーへ移籍しても、出場機会を得ることは困難。さらに就労ビザ発給のハードルが極めて高いため、チェルシー入り後すぐに期限付きで移籍する欧州クラブを模索している。当初はオランダ1部フィテッセが有力視された。しかしオランダメディアによると、チェルシーがフィテッセと提携関係を解消し、新たにフランス1部リールとベルギー1部ムスクロンペルウェルツと提携する予定。そのため武藤の期限付き移籍先に浮上する可能性がある。リールは同国中堅クラブでパリサンジェルマンやモナコなど強豪との対戦が可能。日本代表ハリルホジッチ監督の古巣でもある。