清水のDFヤコビッチ(29)が“旧友封じ”を誓った。チームは15日、1日のオフを挟み練習を再開。次節名古屋戦に向けて約2時間の調整を行った。前節G大阪戦で出場停止だったヤコビッチはゲーム形式のメニューで体を張ったプレーを見せ、好調ぶりをアピール。次戦はセンターバックで2試合ぶりのスタメン出場が濃厚で「しっかり準備はできている」と表情を引き締めた。

 負けられない相手がいる。昨季まで清水に所属し、今季から名古屋に加入したFWノバコビッチ(35)とはプライベートでも仲が良かったという。今でも頻繁に連絡を取るなど、チームが変わっても親交は深い。得点源となる相手エースの特徴も熟知しており「背後に入られると危険。ゴール付近で目を離してはいけない選手」と警戒を強めた。

 チームは現在、クラブワーストの公式戦6連敗中と悪い流れが続いており、リーグ戦の順位も15位に沈んでいる。ヤコビッチは「試合の内容は悪くないので、続けていけばいい方向にいくと思う。辛抱強く守っていきたい」。開幕戦以来の勝利のために助っ人ストッパーが体を張る。【神谷亮磨】