J2磐田のMF小林祐希(22)が、古巣相手に勝ち点3を呼び込む。チームは16日、磐田市内で19日の東京V戦に向けて調整した。小林は12年夏に東京Vから磐田に加入。「3年たつし、ヴェルディよりこっちの方が長い」と時の流れをかみしめながら「育ててもらった感謝の気持ちを感じつつも、勝たないといけないし、勝って笑顔であいさつしたい」と勝利へ意欲を見せた。

 今季は大分戦、横浜FC戦と緊迫した状況で、小林の左足がチームを救ってきた。ゴールへの貪欲な気持ちはもちろん、周囲を生かすプレーで攻撃を活性化させている。「組み立てからシュートまで。それが自分の理想」と話し「チームを生かして勝たせるのが自分の仕事。得点も1試合3点は狙っていきたい」と大きな目標を口にした。

 今季は「20得点」が目標だ。自分に高いハードルを課して奮い立たせ「そういう状況に身を置くのが楽しい」とサラリ。実際、7節を終え3得点と、目標に近いペースで得点を重ねている。次節はエリア付近でいかに小林がいい状況でボールを受けるかがカギとなる。「そこで受けないと始まらない。ボックス付近で勝負したい」。さらに「もっとできる」と常に自分に言い聞かせ、成長著しいレフティーがホームでチームを勝利に導く。【岩田千代巳】