次こそ、勝利につながるゴールを狙う。清水は17日、今日18日に行われるアウェー名古屋戦に向け最終調整を行った。FW大前元紀(25)はトップ下での先発が濃厚で「やることは変わらないし、変える必要もない。しっかり結果を残したい」と、昨年の8月以来となる2試合連続得点に向けて集中力は研ぎ澄ませた。

 前節G大阪戦では開幕戦以来のゴールを挙げた。1点を追う後半19分、相手GKが前線にフィードを試みようとした瞬間に背後からボールを奪い、無人のゴールに流し込んだ。偶然に見えるプレーだったが「いつも狙っている。なかなかあるゴールではない」。決して鮮やかではなかったものの、常にゴール狙っている姿勢が結果に結びついた。

 意表を突く得点はドイツ紙のビルトも報じたほど、世界でも話題になった。しかし、決して満足はしていない。チームは後半35分に決勝点を許して敗戦。クラブワーストの公式戦6連敗と不名誉な記録も更新した。ここ数試合は前半に多くのチャンスを作りながらも、後半に失点して敗れることが多い。だからこそ「90分を通してゲームを見る力がチーム全体で必要。勝って流れを変えたい」と自らの得点で勝利を呼び込む。【神谷亮磨】