「喝」を受けたG大阪の日本代表GK東口順昭(28)が、ACLで「あっぱれ」な完封勝利を目指す。19日のTBS系「サンデーモーニング」で12日の清水-G大阪が取り上げられた。この試合で東口はゴール前でボールをキープしている際、背後からボールを奪われるというミスから失点。番組のご意見番、張本勲氏から「大喝」を食らってしまった。同日、J2横浜FCのFWカズには「あっぱれ」が贈られただけに、対照的な結果だった。

 東口は「(喝だった)らしいですね…」と苦笑いした。20日午前中は大阪・吹田市内で練習し、午後はACL広州富力戦(22日)のために敵地中国入りした。J1湘南戦から中3日。決勝トーナメント進出に向けて、厳しい現実が襲う。敗れれば、1次リーグ敗退が決まる。引き分けでも可能性は残るが、自力突破を決めるには、残り2戦で連勝が必要になる。

 しかし、相手は難敵だ。本拠地の対戦は、開始10分で失点。後半には直接FKも決められ、0-2の完敗だった。「シュートの精度が高い。DFラインと連係してケアしないと」。先制を許すと、相手に引かれてしまう可能性が高いため、立ち上がりの集中力は絶対に欠かせない。

 ACL初挑戦の東口にとって、アウェーの中国は初めての経験。「激しい試合になると思う。雰囲気の違いは聞いている」。1次リーグ4試合を終えて計6失点と、アジアの壁にぶち当たっているが「(Jリーグで)失点しない時間帯が増えている。次はゼロで抑えて、勝ち点3を持って帰りたい」。崖っぷちからはい上がるため、J王者の守護神が立ちはだかる。【小杉舞】

 ◆G大阪の1次リーグ突破条件 広州富力戦で敗れれば敗退決定。引き分けると最終節城南戦は勝利が絶対条件の上で他チームの結果次第となる。2連勝すれば1次リーグを突破する。