清水MF水谷拓磨(18)が苦境の続くチームの救世主になる。チームは20日、明日22日のナビスコ杯仙台戦に向けて完全非公開で練習した。水谷は18日の名古屋戦で今季初めてリーグ戦でメンバー入り。次戦は守備的ポジションで出場する可能性があり「強い気持ちを持ってプレーしたい」と表情を引き締めた。

 チームは現在クラブワーストの公式戦7連敗中。リーグ戦に限れば、2試合連続で3失点と守備が不安定な状態だ。豊富な運動量を武器にハードワークする水谷は守備を修正する上でキーマンとなりうる存在。大榎克己監督(50)にはユース時代から指導を受けており、指揮官を手助けしたいという思いは誰よりも強い。水谷は「今やらなきゃいけない時期。チャンスがあれば期待に応えたい」と意気込んだ。

 19日のオフはユースの試合を観戦した。勝利を目指し、がむしゃらにボールを追う後輩の姿を見て「必死さがあった」と刺激を受けた。次戦に負ければナビスコ杯も予選リーグ敗退が決まるだけに「献身的に動いてチームに貢献したい」と連敗ストップへ、全力を尽くす。【神谷亮磨】