東京MF三田啓貴(24)が6年前に下克上を起こした山形で、公式戦2戦連発を決め成り上がる。

 今日25日に敵地で山形と対戦。22日のナビスコ杯鳥栖戦で2ゴールを決めた三田は、先発の可能性が高い。「出たらゴール狙います」と気合を入れると「そういえば」と記憶をよみがえらせた。明大1年の09年度天皇杯で当時J2の湘南に続き3回戦で山形と対戦。前半27分に先制点を決め3-0でベスト16に入る番狂わせを演じた。

 「J1相手に初めてゴールを取ったからハッキリと覚えている」とCKのこぼれ球を左足で決めたシーンを思い出した。先発メンバー5人がプロ入りする粒ぞろいの中、1年にしてトップ下に入っていた逸材。しかし東京ではまだ定位置を与えられる立場ではない。先発となれば今季リーグ初。「山形はイメージのいい場所」と中2日で結果を残せば、チーム内でも下克上を巻き起こせる。