女子サッカーなでしこジャパン佐々木則夫監督(56)が25日、プレナスなでしこリーグ日テレ-新潟戦(多摩陸上)を視察した。前日24日に6月開幕の女子W杯カナダ大会予備登録メンバー35人を発表。来月1日に発表する代表選手23人について「注目されている人がいますね。表情に出てしまうので、個人のことは1日に」と明言を避けたが、「世代交代をしなくてはいけないものではない。W杯は結果。弱体になっては困るからね」。昨年5月のアジア杯以降招集していないINAC神戸MF澤穂希(36)の代表復帰を示唆した。

 12年ロンドン五輪銀メダル以降、新メンバーも招集してきたが、当時の選手を脅かす存在は少なかった。澤抜きで戦った3月のアルガルベ杯で9位となり、復帰待望論も出てきている。「リーグを見ていても経験のある選手がまだまだ頑張っているなと思う。ここから23人を選ぶのは至難の業。各チームの調子のいい選手、そこを重視していきたい」。体調や、右膝痛を理由に招集を見送ってきた澤は、開幕戦で得点するなど全4試合フル出場してチーム4連勝に貢献している。指揮官は今日26日にはAS埼玉-INAC神戸戦(埼スタ2)を視察し、最終判断を下す。