首位浦和が、今日29日のアウェー甲府戦で「赤いスーパーカートリオ」を先発投入し、勝ち点3をもぎ取る。28日の前日練習ではMF高木俊幸(23)が、左攻撃的MFとして主力組でプレー。4日松本戦以来となる、今季リーグ戦2度目の先発起用が濃厚になった。

 「今回は速いパス回しに個の突破、遠めからのシュートを交えるのが有効」と高木は意気込む。チームは甲府相手に、昨年はリーグ2戦ともにスコアレスドロー。勝ち点3を奪えず、優勝を逃した遠因にもなった。堅守を崩すべく、今季新加入のスピードスターの突破力を生かす構えだ。

 さらにMF宇賀神が出場停止の左ウイングバックにMF梅崎司(28)、右ウイングバックに好調続くMF関根貴大(20)が先発起用される見込み。高速ドリブラーを3人そろえる攻撃的布陣は、俊足で知られた高木の父豊さんが屋鋪要、加藤博一と組んだ伝説的ユニット、プロ野球大洋の「スーパーカートリオ」をほうふつとさせる。高木はこれまでもスピードと技術を生かして決定機に絡んできたが、移籍後初得点には至っていない。「チャンスに絡めているのはいいこと。でも興梠さんとかから『いつ点を取るんだよ』とからかわれるので、1点取って見返したいですね」。風のごときスピードで赤備えの先頭を走り、ゴールを奪う。【塩畑大輔】