清水はホームで痛すぎるドローに終わった。

 前半3分、MF枝村匠馬(28)の今季初ゴールで先制。幸先よくリードを奪うと、同12分にFW長沢駿(26)がヘディングで追加点。さらに、FWウタカが26分にチーム3点目を決めて大量リードを奪った。

 しかし、後半は相手に押し込まれる時間が続くと、試合終盤のわずか10分間で3失点。「天国から地獄」のようなゲーム展開に選手らはうなだれるしかなかった。

 今季初めて3バックを採用した大榎克己監督(50)は「失点ゼロで終わらせなければいけない試合だった。押し込まれて苦しくなった」。この日2アシストのMF八反田康平(25)も「勝てなかったことが全て」と力なく話した。

 開幕戦で勝利して以来、チームは7戦未勝利(2分け5敗)。リーグ戦の連敗は5でストップしたものの、3点リードを守りきれず引き分けた試合にサポーターの怒りも爆発した。試合後は約100人のサポーターが選手バスの前を囲み、怒号を浴びせた。FW長沢は「情けないし、申し訳ない。この状況から逃げるつもりはないし、前を向いてやっていきたい」と顔を上げた。