松本が2年ぶりの万博で初白星を逃した。G大阪に0-1で敗れ、14位から順位を上げられなかった。

 前半16分、G大阪FW宇佐美に6試合連続となる得点を許し、主導権を握られた。ほとんど決定機を作れず、ペナルティーエリア外からのシュートが精いっぱいだった。

 一方、後半は立ち上がりから「松本らしさ」を出した。相手を圧倒する走力を見せ、ゴール前までボールを運ぶ。得意のセットプレーでも工夫を凝らしたが、相手GK東口に阻まれ、1点が遠かった。

 反町監督は「ポジティブな部分もないわけじゃなかった。今日やっていることは間違いじゃない。2年前J2でやったときとは雲泥の差。力がついてきた」。清水東高の後輩で敵将の長谷川監督も「東(口)が止めなければ危なかった。(松本)山雅は90分間、愚直に戦う。諦めずに走るところがより精錬されていた」と、J1で着実に経験を積む松本の印象を話した。