千葉はDF中村太亮(25)の1得点1アシストの活躍で横浜FCに快勝し、2位に浮上した。

 千葉のレフティー中村が勝利を引き寄せた。前半17分の右CKで、ファーに入り込んだDF金井に合わせて先制点を演出。1-0の後半8分には、ゴール左正面で得た約25メートルのFKを直接決めた。ストンと縦に落ちる軌道に相手GKは動けず、貴重な追加点で勝利を決定付けた。左サイドバックとして正確なクロスも供給し、関塚監督は「攻撃のストロングポイント」と評価。

 中村のパワーの源は大好物の肉だ。週3回は焼き肉を食べるという。食べる部位はヘルシーとされるハラミ(横隔膜)だけ。1回に3人前は平らげる。栄養士からは「コレステロール値が高め」と注意を受けるも、体脂肪率は5%をキープ。「野菜もそれなりにとってます。食べても(エネルギーが)出ていく方が多いと思う」と話した。

 昨季、山形から加入。FKでの得点は千葉では2点目だ。キックは映像で研究することはせず「すべて感覚」と言う。体脂肪率では、日本代表のハリルホジッチ監督が示した「高くても11%」の数値はクリアしているが、代表については「まだまだ全然」。攻守に磨きをかけてJ1昇格がかなえば、夢も近づくかもしれない。【岩田千代巳】

 ◆中村太亮(なかむら・たいすけ)1989年(平元)7月19日、京都生まれ。金光大阪高を経て08年、当時J1の京都入り。同年8月の川崎F戦で初出場。09年にはU-20日本代表に選出された。新潟、山形を経て14年に千葉に加入。昨季は42試合4得点。182センチ、68キロ。