日テレが、首位INAC神戸に初黒星をつけ、5勝2分けの勝ち点17とし、首位に1差と迫った。

 35人のW杯予備登録メンバーに入っていたFW田中美南(21)が前半39分、MF長谷川唯(18)のパスを受けると、角度のない位置から左足でシュート。逆サイドのネットを揺らし先制した。直後に同点を許したものの、後半8分に右足首捻挫の影響で先発を外れた、なでしこジャパンMF阪口夢穂(27)が、本職の守備的MFではなくFWで途中出場すると、勢いづいた。同27分、阪口がCKをゴール前で頭で競り勝ち、こぼれ球を再び田中が右足で豪快に2点目を決めた。

 主将のなでしこジャパンDF岩清水梓(28)は「INAC神戸の連勝を止められるのは自分らだと思っていた。だが、1位でも優勝したわけでもない。無駄にならないように、(中断前の)残り2試合で勝ち点6にこだわりたい」と話した。阪口も「まさかのFW。でも楽しかったです。なでしこでやるイメージはない。ノリさんも(使う)イメージはないと思いますよ。足首はもう大丈夫です」と笑った。