甲府は13日、樋口靖洋監督(54)の契約解除と、佐久間悟ゼネラルマネジャー(51)の監督復帰を発表した。第11節を終わり2勝9敗(得点3、失点20)の勝ち点6で最下位に低迷していた。

 樋口監督は昨季まで横浜を指揮し、今季から城福浩氏の後を継いで甲府の監督に就任。第2節に名古屋を1-0で下して初白星を挙げたが、その後は得点力不足に泣き、ついに6連敗となった4月29日の浦和戦後には、監督との対話をクラブに要求したホーム側ゴール裏スタンドのサポーターに対し、深々と頭を下げていた。また3日にはFWバレーが9年ぶりの復帰を果たし、第11節湘南戦に途中出場したがカンフル剤とはならず0-1で敗れていた。

 樋口監督はクラブを通じて「現状として厳しい結果を招いていることの責任を痛感しています。 結果責任は自分にあるとの思いからクラブと話し合いのもと、契約解除に至りました。このタイミングでチームを離れることは誠に申し訳なく残念に思っています。 今後のリーグ戦で大きく躍進して目標の残留を果たせることを心から祈っています。 最後にチームが厳しい状況の中でもサポーターの皆さんには樋口コールで励まして頂いたことを感謝申し上げます」とコメントした。

 また07年に当時J1の大宮、11年8月から半年間は甲府の監督を務めたことのある佐久間GMは「今シーズンは、このような結果となっており、サポーター、スポンサー関係者の皆様には大変ご迷惑をおかけし申し訳なく思っております。 何としてでも、甲府がこのステージに留まるために、全力を尽くして最後の最後まで頑張りたいと思います」とコメントした。

 甲府は次節16日にホームで山形と対戦する。