柏と湘南という中位同士の対決は0-0のドローで終わった。だが異なるスタイルの2チームの戦いぶりは見応え十分。柏吉田達磨監督(40)は「相手のとても強く、洗練された、量の多いプレスをかいくぐっていくという部分に、とても見どころがあった」と、フィニッシュにはなかなかつながらなかったものの、持ち味である中盤でのパス回しには及第点を出した。

 結果として3戦ぶりの勝利には結び付かなかったが、吉田監督は「今日の試合をやるにあたって、湘南というクラブのスタイルをリスペクトして臨もうと話してきました。良いチームで、好きなチーム。オレたちが何かを出そうとしなかったり、100%で行かなければ良いゲームにならないし、のみ込まれる。こんなことを言うと怒られるかもしれませんけど、爽快感のある90分でした」と納得の様子を見せていた。