J2札幌MF稲本潤一(35)が16日、今日17日アウェー群馬戦での3戦ぶり勝利を約束した。「17日」は、02年に日本人初のプレミアリーグデビューを飾る(8月17日)など験のいい日。今季最初で最後“イナの日”を、豊富な経験と巧みなゲームコントロール術で、白星に導く。

 群馬戦はJリーグ復帰後、最長となる14試合連続先発が濃厚。10代だったG大阪時代の97年には19試合連続先発出場があるが、30代半ばを超えてなお、継続してコンディションを維持するのは難しいもの。それでも「続けて先発している方が調整しやすい。試合も1週間空いたしアグレッシブなプレーでリズムをつくりたい」と前向きに話した。

 背番号17では初めて迎える“イナの日”。前節熊本戦で8試合ぶり黒星を喫したが「連敗しないように。アウェー連戦だが、この2戦で勝ち点6を取り、ホームで迎えるC大阪戦(6月1日)につなげられれば」と勝利を見据えた。過去の17日は、Jリーグでは3勝3敗の勝率5割も、代表では3戦全勝と好データが後押し。フルハム時代の02年8月17日ボルトン戦ではプレミアデビューし、4-1勝利。札幌移籍後初のイナの日も、再び白星で飾る。

 チームはここまで13戦5勝5分け3敗の8位。次戦でリーグ3分の1を消化するが「引き分けが多いのが残念。勝ちきる強さが必要」と課題を挙げた。5・17=ゴー・イナ。語呂のいい一戦で勝利に導き、勢いを取り戻す。【永野高輔】

 ◆稲本と「17日」 Jリーグは6戦3勝3敗。最近は13年7月17日大宮戦で3-2勝利。代表では99年10月17日のシドニー五輪アジア最終予選タイ戦で3-1、00年9月17日シドニー五輪スロバキア戦で1得点し2-1、同10月17日のアジア杯ウズベキスタン戦で8-1と3戦全勝。トルコ1部ガラタサライ時代の06年9月17日には、ベシクタシュ戦にフル出場し、1-0とホーム初勝利を飾った。