清水MF石毛秀樹(20)が浮上へのキーマンになる。今日23日のアウェー湘南戦に備えてチームは22日、約1時間半にわたり最終調整した。石毛はケガで離脱中のMF八反田康平(25)に代わってメンバー入りすることが確実で、今季リーグ戦初先発となる可能性も高い。石毛は「出ることがあったら点を取りたい」と意気込んだ。

 今季はリーグ序盤こそ出番はなかったものの、徐々にコンディションを上げ、20日のナビスコ杯名古屋戦ではボランチとして先発出場。「全体のバランスを意識した」と、攻守でボールに絡み、ゲームメーカーとして存在感を放った。試合には敗れはしたものの、若手主体で臨んだチームは善戦し、大榎克己監督(50)が「理想」と話すスタイルに近い内容だった。

 石毛自身も「パスはつながったし、圧倒できていた」と手応えを感じた。今日対戦する湘南はハイプレスからのカウンターが武器。ボールの奪われ方が悪ければピンチを招くことになる。それでも「奪ったあとは必ずチャンスになる。カウンター返しのイメージでやりたい」と石毛。真っ向勝負で勝ち点3を奪いにいく。【神谷亮磨】