DF森脇良太(29)がチームを盛り上げ、首位をキープする。浦和は27日、さいたま市内で次節鳥栖戦に向けて全体練習を行った。

 前節鹿島戦では2-1の逆転で勝利したが、後半22分、相手のクロスをクリアしようとした森脇のヘディングがオウンゴールとなり先制を許した。

 試合後落ち込んでいた森脇に対してMF宇賀神は「森脇君が起爆剤になったんじゃないの」と励ました。他の選手がオウンゴールしていたら流れはまた違っていたのかも知れない。「チームとして森脇がオウンゴールをしたからこそ逆に盛り上った」と振り返った。森脇のキャラクターはこの日の練習でも光った。DF槙野が「戻れ!」と声を出すと、森脇も「サンキュー・ベリー・マッチ」と冗談交じりに返していた。

 以前は、なかなか周囲に耳を貸さなかった森脇だが、最近では余裕と楽しさが出て、冷静さを保てるようになっている。12試合負けなしからくるものだろうか。「森脇の成長がチームの成長につながっている」と槙野も褒めた。