清水DF内田健太(25)が得意の左足キックを武器に出番を待つ。明日27日のアウェー東京戦に備え、25日には静岡市内で非公開調整。次節はMFデューク(24)が出場停止となり、代わりに内田が入る可能性が出てきた。J1でのスタメンとなれば、一昨年の第2節横浜戦以来、約2年4カ月ぶり。練習後には「何かやってやろうという気持ちはある」と決意を示した。

 大榎克己監督(50)に「クロスの精度は一番」と評価されるなど、チームにとって内田の「左足」は攻撃面のプラス材料となる。前節甲府戦はサイド攻撃を徹底しながらも、選手間でのタイミングが合わずに無得点。内田は後半30分から途中出場したが、大きな見せ場は演出できなかった。今週はクロスを上げるまでの組み立てを入念に確認したようで、精度も徐々に上がっているという。

 セットプレーのキッカーも務める内田は「自分が持っているものを出せば絶対に入る」と自信を見せる。ファーストステージ最終節は最下位から脱出するために落とせない一戦。「とにかく勝ちたい」と話すレフティーが高精度クロスで3戦ぶりの勝利に貢献する覚悟だ。【神谷亮磨】