6月27日の第1ステージ最終戦・甲府戦を1-1で引き分け、翌日から3連休していた柏が1日、第2ステージへ向けて再始動した。

 甲府戦後に神戸への移籍を明言したFWレアンドロ(30)の姿はもうなく、残りのメンバーたちは小雨の降る中、1時間ほど汗を流した。

 柏は第1ステージでまさかの14位。その要因はいくつかあるが、守備の方法を変更し、そのメリット以上にデメリットの方が大きく現れてしまったことも理由の1つだという。

 今季から指揮を執る吉田達磨監督(41)のもと、第1ステージでは前任ネルシーニョ監督時代のマンツーマンに近い守備ではなく、ゾーンでの守りを導入。

 だが選手たちのスペースを守る意識が強まるのと反比例し、目の前の敵に対して強くボールを奪いにいく姿勢は弱まった。そのため昨季までのように前線でボールを奪い、ショートカウンターにつなげるような場面は少なくなった。

 MF大谷秀和主将(30)はこの日の練習後、「ボールホルダーに対して、もっとしっかり狙わなければならないと思う。そこで良い形で奪えれば、カウンターのチャンスも増えてくる。自分たちがボールを動かす部分はある程度できるようになっている。あとは相手にどう脅威を与えるか。今日も練習しましたけど、手数をかけないでカウンターのような形でゴールに迫る場面を増やしてもいい」と、厳しい守備からのカウンターの重要性を説明した。