柏に新加入した13年ブラジル1部得点王、FWエデルソン(26=前アトレチコ・パラナエンセ)が13日、チームに合流。ランニング中心に汗を流し、本拠地スタジアムで入団会見を行った。

 エデルソンは「自分の持ち味は決定力。ロマーリオを常に意識してきた。シュートを決める動き方をまねたり、ああいう風になりたいと思ってプレーしてきた」と、94年W杯米国大会でMVPを獲得したブラジルの先輩の名前を挙げ、同様の活躍を誓った。

 ただ、ロマーリオと違うのはエゴがないこと。常々「サッカーは11人でやるもの」と話し、パスの出し手として味方に点を取らせることにも意欲を見せている。これには柏の渡辺毅ダイレクター(42)も「味方のこと、チームのことをすごい言ってくれる。なかなかそこまで言ってくれる選手はいないし、レイソルのサッカーに適応してくれると思います」と感心する。

 また、お金への執着もあまり感じさせない。ブラジルメディアで3年契約の移籍金1000万ブラジルレアル(約3億9000万円)と報じられている契約内容についても、代理人のマルコス・カセブ氏は「彼にはブラジル、UAE、サウジアラビア、中国からもオファーがあった。でも彼自身が日本行きを決めたんだ。日本のサッカーを気に入り、文化やその他すべてのことにも興味があったから。決してお金の問題じゃない」と説明した。

 背番号は未定だが「ブラジルで得点王を取った時の77番が好きだよ」とエデルソン。柏にやってきた「謙虚なロマーリオ」が、チームに良い流れをもたらしそうだ。