G大阪MF遠藤保仁(35)が、横浜MF中村俊輔(37)との直接FK対決を制する。遠藤は現在、中村と並ぶ17点で直接FKの通算得点数トップ。遠藤はホーム万博で迎える今日19日の直接対決で“職人技対決”にケリをつける。2人は1学年違いの元日本代表、現在は主将を務めるなど共通点が多い。18日は最終調整に臨み、決戦への準備を整えた。

 遠藤はFKの名手同士の直接対決へ、闘志をたぎらせていた。直接FKによる得点数は通算17点で、横浜MF中村と首位で並んでいる。1つ決めれば、単独首位に立てる。この日、大阪・吹田市内で非公開練習に臨んだベテランは「いい位置であれば、もちろん直接狙っていきたい」と、力強くうなずいた。

 今季、アウェーでの最初の対戦は、中村が故障で欠場していた。「ずっと代表で一緒にやってきたけど(中村が)ケガから復帰して、また対戦できる。楽しみ」。今回は互いにボランチとして先発出場が濃厚で、セットプレーのキッカーとしての役割も担う。元日本代表の経歴、さらに現在は主将と、あまりにも共通点が多い。「俊(中村)は、いいキッカー。(相手には身長の)大きい選手もいますし、注意しないといけない」と危機感を募らせた。

 これまで遠藤は2度、横浜戦で直接FKを決めている。しかし、中村が海外へ挑戦していた04年と、ベンチで出場機会がなかった11年の2回で、同じピッチに立った試合では実現できていない。逆に中村に許したのは01年の1度だけだが、遠藤は試合に出ていた。

 現在、年間順位で首位浦和とは勝ち点10差の4位にとどまるG大阪。勝ち点3を奪うためには、遠藤が中心となるセットプレーからの得点力も期待される。PKによる得点は、4月の湘南戦で並んでいた浦和FW福田を抜き去る通算27点目(現在28点)を決め、単独1位に立った。今度は直接FKを決め、JリーグNO・1キッカーを証明する。【小杉舞】