浦和MF柏木陽介(27)が、内転筋の負傷で途中交代した。後半25分、ペトロビッチ監督に限界を訴え、ベンチに退いた。

 「痛みでキックが飛ばなかったので、いつもより前線との距離を近くしてプレーしていた」という苦心のゲームメークで、前半36分にはDF岡本がPKを獲得するプレーの起点に。後半20分にはMF武藤をへて、最後はFW興梠につながる縦へのパスを送り、ゴール正面でフリーでシュートを打つ決定機も演出した。しかしチームの勝利にはつながらず「この3試合は同じような展開」とため息をつくように話した。

 8月2日に中国で開幕する東アジア杯の日本代表メンバーに選出されており、試合後には予定通り、30日の出国に備えてチームに合流。日本代表のメディカルスタッフがけがの状況を確認し、今後については判断する。柏木本人は「たとえ2、3試合目になっても、試合に出られるなら中国には行きたい」と意欲を示した。