アウェー東京がホーム甲府に1点差で競り勝った。

 前半はともに決め手を欠く静かな試合となった。前半2分、甲府FW阿部拓が右足シュートを放ったが枠の外。甲府は最初の45分間、この1本しか打てなかった。対する東京も前半は4本と少なかった。22分にMF高橋が右足で狙ったが枠外。37分には右CKに、東アジア杯で日本代表の主将を務めたDF森重が頭で合わせたが、クロスバーを大きく越えた。41分にFW前田が左足、45分にDF松田が右足で打ったが枠に飛ばなかった。このまま無得点で折り返した。

 後半戦が始まると、東京が一気に攻勢を強めた。開始10分でシュート4本を浴びせる猛攻。9分には右クロスからFW東が決定的なヘディングシュートを放ったが、クロスバーにはね返された。好機を逃したが勢いは衰えない。17分、MF高橋が先制した。ゴール前の混戦。MF羽生のシュートのはね返りに右足を合わせ、低い弾道でゴール右に突き刺した。鮮やかなゴール後はサポーター席の前に走り、ゆりかごダンスを披露して味方と喜んだ。

 追う甲府は伊東の快足を武器に反撃したが、ゴールは割れない。38分にはFW阿部拓がペナルティーエリアで左足シュートを放ったが、GK榎本の右手1本セーブに遭った。スコアは動かず、東京が勝利した。