浦和が来年以降のアジア再制覇へ、英語力アップで地固めする。

 スポンサーのエスプリライン社が、サッカー特化型の英会話教材「スピードラーニング×浦和レッズ」を開発。27日の練習後、クラブへの贈呈式が行われた。

 チームからは、9月初旬のW杯予選2試合の日本代表メンバーに選出された、GK西川、DF槙野の2選手が出席。入団会見や試合中の選手同士のやりとり、審判との会話など、サッカー選手ならではのシチュエーションを題材にした内容に聞き入った。

 西川は「アジアチャンピオンズリーグに出る時には、レフェリーとの会話などが重要になる。これで英語を勉強して、積極的にコミュニケーションを取りたい」とうなずいた。

 英語での主審との意思疎通は、時に勝負を分ける。04年アジア杯準々決勝ヨルダン戦のPK戦では、スポット付近の芝があまりにも荒れているのを見かねて、主将のDF宮本が主審に英語で使用ゴールの変更を主張。これが受け入れられたことが奏功し、本来のキック精度を生かした日本代表が勝利した。

 チーム内の多くの選手が英語を理解しておくことは、07年以来となるアジア制覇に向け、確実にプラスになる。槙野は「これを機に、日本人選手同士など必要じゃないときも、英語を使う習慣をチーム内に根付かせたい」と話した。

 エスプリライン社の「スピードラーニング」は、男子ゴルフの石川遼も愛用。現在の主戦場である米ツアーでは、テレビ中継のフラッシュインタビューなども、通訳なしに英語で対応するまでに会話力をつけている。