前半に2失点し、甲府の佐久間悟監督(52)は「失点の前後からチームが1つになってなかった。ボールが来なければ文句を言う。自分のポジションには戻らない。そういうチームになれば、リスク管理も忘れてカウンターを食らう」と感じていたという。

 そこで同監督はハーフタイムに選手たちに「このままでは山梨に帰れない。サポーターのみなさんに、必死になって頑張って、チームでまとまって、失ったボールを必死になって拾って、走ってという“サッカーの原点”をお見せしなければならない」と訴えた。

 後半はサイドで優位を作って、そこで仕掛けてクロスを上げるという、用意してきた戦術をもう1度、徹底。その結果、後半3分のFW阿部拓馬(27)のゴール、同25分の相手オウンゴールが生まれた。