J1横浜が、ヒヤヒヤで同点に持ち込んだ。危機を救ったのは、後半からプロ初出場を果たしたルーキー、FW仲川輝人(23)だった。専大4年時の昨年10月に関東大学リーグ戦で右膝靱帯(じんたい)を損傷し、長期離脱を乗り越えて登場。モンバエルツ監督から「裏に抜ける動き」を指示され、持ち味のスピードを生かし、エリア内に入り込んだ。後半8分、相手GKに倒されPKを獲得。同9分、FWアデミウソンが右上に蹴りこみ追いついた。仲川は「まだテーピングが取れていないし本来の動きではなかったけど、楽しかった」と振り返った。

 前半にMF中町が右膝を痛め途中交代。モンバエルツ監督は「あの状況でサッカーを続けるのは見たことがない。実際、前半でもけが人が出た。残念だが、サッカーができる状態ではなかった」と、豪雨による中止に納得していた。