山形石崎信弘監督(57)が、今日12日ホーム広島戦で信念の「ハイプレスサッカー」を貫き通す。11日の練習後、相手対策を問われると一気にまくしたてた。「ビデオを見て結論が出たんじゃ。前から行くしかない。ワシからプレスをとったら何が残るんじゃ」。

 敵地で1-5の完敗を喫した相手に、よりプレスに特化した3-6-1で挑む。攻守のキーマンにトップ下のMFフランクを指名した。「1トップのディエゴがまず牛のように追い掛ける。次はフランクじゃ。青山を封じてもらわにゃ」。フランクも「青山に仕事させないようにしないと。高い位置から奪って、どれだけ飛び出せるか」と意気込んだ。

 前線2人のキープから2列目の攻撃参加でチャンスを拡大する。最近14戦未勝利も、目標はJ1残留。石崎監督はブレない。「前に倒れて死ぬか、後ろ向きに倒れて死ぬか」。死力を尽くしたプレスで、首位広島を押しつぶす。【高橋洋平】