松本が、ホームで山形と引き分けた。1点を追う後半41分、DF田中隼磨のパスからU-22(22歳以下)日本代表候補のMF前田直輝(20)が左足で決め、追いついた。

 後半36分から途中出場した前田が、チームの敗戦危機を救った。同41分に右の田中からの浮き球パスをゴール前左で受けると、相手選手をかわして左足を振り抜いた。第2ステージ初ゴールに「自分が入って勝ち越しゴールを狙っていたが、先に失点してしまって。でもゴールできたことはプラス」と振り返った。

 この日、U-22代表はJ3の町田戦に臨んでいた。前田は7月のコスタリカ戦に出場し、8月の強化合宿にも参加。今回はJ1と日程が重なり招集されなかったが「(松本)山雅で結果を出してからこそ選ばれるもの」。最近は松本で出場機会が少なかっただけに「限られたチャンスの中で何が出来るか考えてやってきた」と満足そうに話した。

 チームのJ1残留とともに、U-22代表入りを狙う20歳は「この勝ち点1を残留という2文字に変えなきゃいけない。今度は自分のゴールで勝ち点3をつかみたい」と意気込んだ。