清水が“厳戒態勢”を敷いた。26日のホーム広島戦に備え、23日には静岡市内で調整。通常は試合2日前からとなる非公開練習が3日前のこの日から実施。異例の日程変更となり、田坂和昭監督(44)は「細かい部分を詰める」と実戦形式のメニューをこなしたようで「勝つための準備をした」と理解を求めた。

 前節の敗戦を糧にする。大敗を喫した19日の浦和戦は1-1で迎えた後半序盤にハイプレスをかけてゴールに迫ったが、決定機を外してカウンターから追加点を献上した。「勝負に出た」(田坂監督)という時間帯で攻め急いだ結果、終盤に失速する形になった。

 やはり先手必勝が鍵になる。広島のシステムとスタイルは浦和とほぼ同じ。浦和戦のように追う展開になれば試合巧者の相手を崩すのは難しい。指揮官は「先に点を取りたい」と、前半に勝負をかける構えだ。

 今季も残り6試合だ。年間総合順位15位甲府との勝ち点差は8。田坂監督は「必ず勝たなければいけない」とキッパリ。チームは試合前日まで非公開を続ける予定。集中力を研ぎ澄まし、背水の陣に臨む。【神谷亮磨】