清水MF白崎凌兵(22)がメンバー落ちの悔しさを次戦にぶつける。今日3日の松本戦に備え、チームは2日、完全非公開で調整した。白崎は前節広島戦で田坂和昭監督(44)就任後、初めてベンチ外となり、チームも大敗。今節は2試合ぶりにメンバー入りすることが濃厚でスタメン復帰する可能性も出てきた。

 清水のMF白崎がくすぶっていた気持ちをぶつける。完全非公開で行われたこの日の最終調整ではフルメニューをこなしたようで、2試合ぶりにメンバー入りすることが確実となった。累積警告で出場停止のMFデューク(24)に代わって先発する可能性があり「簡単な試合ではないけれど、走り負けないことが大事」と闘志を燃やした。

 田坂監督就任後はボランチや右MFでスタメンに定着していたが、前節のホーム広島戦はベンチ外。詳しい事情は明かさなかったものの、同監督は「戦える状態ではなかった」と理由を説明した。広島戦翌日に行われた名古屋との練習試合に参加した白崎はサイドハーフでアシストを決めるなど、先発復帰に向けて猛アピール。練習試合後には田坂監督と話し合ったようで、白崎は「監督が思っていたことを聞けてモヤモヤはなくなった。今はスッキリしている」と晴れやかな表情を見せた。

 チームは前節広島戦で大敗し、年間順位で最下位に転落した。今日対戦する松本とは勝ち点差は3。残留のためには絶対に負けられない相手だ。昨季富山でプレーしていた白崎は松本との対戦経験があり、特徴も把握している。ゴール前でブロックを作る相手の守備に対し「陣形が整う前にカウンターができれば、相手を置き去りにできる」とイメージはできている。

 今季は残すところ5試合。「勝つことでしか次はない」と意気込む白崎が人一倍強い気持ちを胸にピッチに向かう。【神谷亮磨】