初めて4強に進出した新潟がホームで、2連覇を狙うG大阪を破って先勝した。後半途中から出場のFWラファエル・シルバ(23)が試合終了間際に決勝ゴールを奪った。ホームアンドアウェー方式の第2戦は11日に行われる。

 新潟が初の決勝進出に大きく前進した。1-1の後半45分、後半途中出場のFWラファエル・シルバが決勝ゴール。DF前野からパスを受けると、トップスピードで中央を突破してマウスにたたきこんだ。

 「相手は前がかりになっていた。狙い通りに後ろのスペースをつけた」とラファエル・シルバ。この試合は公式戦4試合ぶりにスタメンから外れた。「ふがいなかった。出番が待ち遠しかった」とベンチの中で気持ちを高めていた。それだけに、勝負を決めた1点に「重要な試合で決められた。自分にとっても意味がある」と喜びに浸った。

 後半21分にMFレオ・シルバがレッドカードで退場。数的不利になった試合をものにした。柳下監督は「1-1でいいという、同じ絵を描いてプレーしていた。その中での勝利。次につなげたい」。11日の第2戦にチーム一丸の勢いを持ち込む。

 ◆ナビスコ杯決勝トーナメント 決勝は一発勝負。それまではホームアンドアウェーで、2試合で勝利数が多い方が勝者。同じ場合は(1)2試合の得失点差(2)2試合におけるアウェーゴール数(3)第2戦終了時に30分間の延長戦(4)PK戦の順で勝者を決める。