G大阪の新本拠地「市立吹田サッカースタジアム」が10日、大阪府吹田市の万博記念公園に完成し、竣工(しゅんこう)式が行われた。新スタジアムは、寄付金と助成金など約140億円で建設された約4万人収容のサッカー専用スタジアム。タッチラインから観客席最前列まで約7メートルで、FIFAが認定する最高位クラスSのスタジアムとしては日本で一番近く、臨場感が味わえる。

 野呂輝久社長(61)は「感無量。ようやくここまできた。サポーターの支えで募金も集まった。1人1人が神様」と感謝しきり。Jリーグの村井満チェアマン(56)は「これで大阪にサッカー文化が根付いていく。国際試合をするのが、世界に(日本サッカーを)知らしめる有効な手段。世界のガンバと言われるクラブに育って欲しい」とエールを送った。

 竣工イベントには、5万円以上寄付したファン4394人が参加。観客席に座ったり、写真を撮ったりして新スタジアムを楽しんだ。

 新スタジアムは「スタジアム建設募金団体」に企業や個人から集まった寄付など約140億円で建設。吹田市の公共施設となり、G大阪が指定管理者として運営する。屋根に覆われた観客席からピッチまで最短7メートルという臨場感が特徴で、来年2月に最初の試合が開催される予定。