クラブ史上初のJ2降格決定から一夜明けた18日、清水は静岡市内で練習を行った。練習場の入り口には「再出発」と書かれた横断幕が掲げられ、多くのサポーターがグラウンドに駆けつけた。前日17日の仙台戦に出場したメンバーはジョギングなどの軽めのメニューを消化。練習後、田坂和昭監督(44)は「結果は真摯(しんし)に受け止めている。切り替えてやるしかない」と残り3試合を全力で戦う姿勢を示した。

 その思いは選手も同じだ。主将のMF本田拓也(30)は「降格させてしまったことは本当に申し訳ない。ただ、引きずっていても次の試合でいい結果は出せない」とチームの思いを代弁。来季以降も契約が残るFW鄭大世(31)は「自分が助けて1年でJ1に戻す」と残留の意向を示し「残りの3試合でJ2でも戦えるということをサポーターに見せたい」と力を込めた。

 現段階では監督、選手、フロントの去就は未定だが、今季の戦いはまだ続く。来季につなげるためにも残り3試合は無駄にできない。24日の柏戦はホーム最終戦。鎖骨骨折から復帰間近のMF村田和哉(27)は「ここからどうアクションを起こしていくかが大事」と気持ちを切り替えた。【神谷亮磨】