「勝負強さ」というデータを持つJ2磐田が、敵地で3連勝を狙う。明日25日のアウェー熊本戦を控え、23日には磐田市内のグラウンドで調整。セットプレーの確認や紅白戦を消化した後、移動した。MF小林祐希(23)は「先制点を取ることは大事。でも先に相手に取られても、今は慌てずに逆転できる力がある」と強調した。

 前節までの総得点数61点は、首位大宮の同62点に次いで2位となる。時間帯別の得点は後半31分から試合終了までに20得点を挙げており、記録上でも勝負強さはJ2でトップだ。8月23日ホーム徳島戦(3-1)以降、8戦負けなしという好調キープも、終盤でも衰えない攻撃力が支えていると言えそうだ。

 次節で激突する熊本は前半戦で下位に低迷していたものの、現在は3連勝中で9位まで順位を上げてきた難敵となる。熊本を警戒する名波浩監督(42)は「テンポの速い攻撃が大事。我々が押し込む時間も長いと思う」と、攻撃力をポイントに挙げた。

 課題と言われる守備も改善しつつある。失点数は40点とワースト9位だが、前節のホーム札幌戦では3-0と今季10試合目の完封勝利を挙げた。センターバックのDF森下俊(29)は「無失点は気持ちいいし、自信になる。今は、負ける気がしない」と自信を示す。小林も「去年とは違うんだ、というところを見せたい」と口調を強める。残り5試合も「勝負強さ」を持続しながら勝ち点を重ねていく。【保坂恭子】