松本の残留が絶望的になった。試合終了のホイッスルが鳴ると、選手はその場で立ち尽くし、天を仰いだ。後半20分に先制したが、同32分に追い付かれ、その10分後には勝ち越された。リードしながら終盤の2失点で逆転負けと、ホーム最終戦で今季を象徴するような敗戦だった。反町康治監督(51)は「少し冷静さを失ってファウルが増えた。こういうところを逃さないのがJ1のチーム」と厳しい表情で話した。

 残り2試合で年間順位15位の新潟とは勝ち点6差で、得失点差は8となった。残り2戦でひっくり返すのは極めて難しい状況だが、DF田中は「可能性がある限りやるべきことをしっかりやっていきたい」と必死に前を向いた。チームの目標である“トップ15”に向けて奇跡を信じて進み続けるしかない。