J2磐田のMFアダイウトン(24)が、来月8日のホーム長崎戦にブラジル人学校の児童ら約1300人を招待することが決まった。29日には磐田市内のブラジル人学校を訪問。児童たちに同試合チケット約150枚を贈ると「みんなの声援を受けて、いいプレーをしたい」と、応援サポートをお願いした。

 貧しい生活の中、アダイウトンは7歳からサッカーを始めてプロ選手となった。今季は母国から遠く離れ、磐田の助っ人として14得点を挙げてきた。長崎戦は「アダイウトンの日」と銘打ち、磐田市と浜松市の計5校のブラジル人学校の児童らにスタンド観戦の機会を設けることになった。「子どもたちの笑顔を見るとがんばれるんだ。疲れたときに観客席を見たら、パワーをもらえる」と気合を入れ直した。

 訪問時には子どもたちとふれ合い「コンディションはどう?」という質問には「いい方だよ」と笑顔で対応した。子どもからは似顔絵とメッセージ入りのラブレターを受け取った。その1枚の紙を手にしながら「ここに来ると、みんなの愛を受け取ることができる」と力をもらった様子だ。

 まずは次節アウェー東京V戦(11月1日)に向け、気持ちは必勝態勢。「J1昇格をつかめるように、次につながる試合をしたい」。チームのため、そして子どもたちのために勝利をつかむ。【保坂恭子】