鹿島の最多6度目か、G大阪の2連覇か。ナビスコ杯決勝が今日31日、史上初の3冠チーム同士の顔合わせで行われる。

 鹿島MF柴崎岳(23)は明らかに意識していた。3年ぶりの優勝を狙うナビスコ杯決勝の公式会見。隣には、日本代表の7番の先輩、G大阪MF遠藤保仁(35)がいた。自ら切り出す。「G大阪さんは中盤の構成力に優れていますので、同じポジションとして負けたくない」。名前こそ口にしなかったが「局面の勝負、マッチアップが決勝の見どころになると思う」と司令塔対決を予告した。

 写真撮影では「優勝杯を2人で引っ張り合って」とリクエストされ、笑顔で応じた。代表では昨年11月の2試合と今年1月のアジア杯でチームメート。ただ、同時出場はなく控えとしてベンチで見続けた。ハリルホジッチ監督に代わって遠藤が代表から勇退。超えるチャンスは、この舞台だ。

 公式戦4連敗中の相手だが、それを上回る好印象がある。「縁のある大会なので、またタイトルを持ち帰りたい」。12年決勝は柴崎の2発で2連覇。MVPにも輝いた。再現した先に鹿島の最多6度目Vが待つ。