新潟は9日、柳下正明監督(55)の今季限りでの退任を発表した。新潟は今季ナビスコ杯で初の準決勝進出を果たした。一方、リーグ戦は第16節湘南戦(7日)で残留が決定。自力で決めたわけではなく、試合後のあいさつで、柳下監督がサポーターに頭を下げる場面もあった。

 同監督は12年6月に監督に就任。J2降格圏内を低迷していたチームを建て直し、残留に導いた。13年はリーグ戦でクラブ2番目の上位成績の7位を記録。激しいプレスと豊富な運動量をベースにした戦い方を浸透させた。

 新潟の田村貢社長は「新潟らしい、粘り強くあきらめない姿勢を継続しながら、よりアグレッシブなスタイルを植え付けるためにけん引していただいた。総合的に判断し、今季をもって契約満了とさせていただいた」と、クラブを通してコメントした。

 後任監督について、神田勝夫強化部長は「新潟に合う人が基本。具体的には白紙の状態」と話しているが、韓国の報道などで元韓国代表監督の洪明甫氏(46)の名が挙がっている。