東京DF太田宏介(28)がオランダ1部フィテッセから獲得オファーを受け、正式なレターがクラブに届いたことが20日、分かった。レターは19日に届き、クラブ関係者は「ここから移籍金交渉に入っていくことになるだろう」と認めた。提示された移籍金は推定で満額の1億円には届いていない模様だが、数千万円の高額オファー。今後、2年の契約を残す東京とフィテッセのクラブ間交渉が行われる。

 現時点では、20年夏までの4年半の長期契約を提示されており、異例の高評価を受けている。フィテッセが世界中から情報を集めた約180人の獲得候補リストに入り、移籍が現実味を帯びてきたのは今夏。今季J1で単独1位の13アシストのほか、直接FKから3得点。サイドバックながら得点に絡めるレフティーとしての実力が認められ、正式オファーに至った。

 明日22日に、チャンピオンシップ(CS)出場権のかかった第2ステージ最終節・鳥栖戦が控える。太田は「(オファーの)話は聞いているけど、今は東京でCSに出ることしか考えていない」と目の前の試合に集中する。