Jリーグとヤフー株式会社との業務提携締結会見が24日、JFAハウスで行われた。Jリーグ村井満チェアマン(56)とヤフー株式会社の宮坂学社長(48)が登壇。Jリーグチャンピオンシップの特設ページ開設などが発表された。

 村井チェアマンは「入場者数を増やす取り組みに密接にかかわる提携。Jリーグの情報に触れたり、映像を見る機会を増やすことが、Jリーグに関心を持ち、新規のサポーターになっていただける層を増やすことにつながる」と切り出した。

 Jリーグは今季、リーグ戦の集客が過去最多の917万9000人に達した。ナビスコ杯、そして28日開幕のJリーグチャンピオンシップも加えれば、1000万人を突破する見込み。取り組みは順調に進んでいるが、それに満足せず、集客を増やす力になる新たなパートナーと提携した。

 YAHOO!は、日本人の2人に1人が利用しているという試算もあり、1日に8500万もの閲覧数がある。Jリーグの情報を発信したり、多くの人に動画閲覧をうながすには、これ以上ないメディアだ。

 宮坂社長は「うちのサッカー記事の閲覧数が月間2900万で、Jの月間平均集客が92万人。この『見る』と『観る』のギャップを埋めるお手伝いをしたい。インターネットの力で、スタジアムを満員にできれば」と応じた。

 「Jリーグを気軽に楽しめる文化にしたい。私はスポーツ観戦が大好きで、数カ月前からいく日を決めて楽しみにする。しかし一方で、映画、食事に行く感覚で、前日、当日に決めて気軽に行けるといいとも思う。そういう意味では、Jクラブ、そして試合会場は全国各地にあります。思い立てば、すぐに行くことができる。それこそがJリーグが持っているポテンシャルだと考えています」。

 村井チェアマンは「インターネットの世界は日進月歩。ヤフーさんは、常に新しいことに取り組まなければ、取り残される世界で戦われている。そういう雰囲気に、うちの担当者が触発されるのも、とてもプラスになると考えている。変化の息吹を、ぜひJリーグにも注入していただきたい」と期待した。【塩畑大輔】