鹿島の元日本代表MF本山雅志(36)が今季限りで退団することが26日、決まった。同一クラブ18年連続在籍は、同期のGK曽ケ端と並ぶJ1最長記録。02年から常勝軍団の10番を日本人で初めて背負い、通算17冠のうち14のタイトル(リーグ6、ナビスコ杯5、天皇杯3)獲得に貢献した。

 数年前から話し合いを重ね、午前練習後に強化責任者の鈴木常務と最終会談。「まだピッチに立ち続けたい。プロ選手として、あるべき姿を追い求めたいとの願いから退団を決意しました」と覚悟を決め、意向を尊重された。今季は6試合139分の出場にとどまった中、出場機会を最優先。移籍先は未定だが、複数クラブが興味を示している。

 東福岡高から98年に鹿島入り。日本代表としては99年ワールドユースで史上最高の準優勝に導き、小野伸二と2人で日本人初のベストイレブンに選ばれた。00年シドニー五輪8強。W杯出場はなかったが、国際Aマッチ28試合に出場した。