G大阪のMF遠藤保仁(35)が30日、クラブW杯(CWC)出場への熱い思いを語った。12月2日の広島とのチャンピオンシップ(CS)決勝第1戦(万博)に向けて、大阪・万博練習場での非公開練習に参加。ホームアンドアウェーの戦いを制すれば、リーグ連覇に加えてCWC出場権が手に入る。

 「去年の3冠でタイトルに対する思いが強くなった。(CSは)3位からだけれど勝ち抜きたい。CWCに出たい。前に経験したのはほんの数人。僕自身もまた出たい。タイトルを取ったらいいことが待っているのは、みんなも実感している」

 国際大会への意欲もモチベーションだ。G大阪は08年にCWCへ出場し3位と健闘。遠藤は象徴的な戦いとなった同年12月18日の準決勝マンチェスターU戦で「中速PK」によるゴールを決めている。厳密には一世を風靡(ふうび)した「コロコロPK」より少しスピードを上げたキックだったが、イングランドメディアなどで珍しい技が取り上げられる事態になった。

 2度目の出場に向けてはまず、中3日で迎えるCS決勝第1戦が大一番になる。「(勝ち点が)10ポイント以上差がついている。(広島は)僕たちより、いいサッカーを1年間通してやったチーム。リスペクトしてやっていきたい」と力を込めた。