アジア・サッカー連盟の女子最優秀ユース選手に選出された常盤木学園のFW小林里歌子(18)が、ひざの前十字靱帯(じんたい)断裂の大けがをしていたことが6日までに分かった。今秋の国体で負傷。全治6カ月の診断を受け、その後は実家のある兵庫・神戸市に帰省し手術と療養を行っていた模様だ。

 小林里は、U17女子W杯の初優勝や、U19女子アジア選手権では4ゴールを決めて優勝に貢献した逸材。なでしこリーグのチャレンジリーグ制覇など、大黒柱としてチームをけん引する存在だ。6日に行われた仙台Lとの練習試合にも姿はなく、来年1月3日に開幕する高校女子サッカー選手権の出場も厳しい状況にある。だが関係者らによると、ベンチ入りはする見込みで現在はリハビリに励んでいるという。同校は初戦で昨年度女王の日ノ本学園との対戦が決定している。

 ◆前十字靱帯(じんたい)とは ひざ関節の中にある強靱(きょうじん)な靱帯で大腿(だいたい)骨と脛骨(けいこつ)を結ぶ。もう1本の後十字靱帯とクロスしており、これが断裂するとスネの骨が前方に回旋しながらずれ、支障を来す。J1仙台でも14年12月にDF蜂須賀が全治7カ月、仙台LでもFW安本が14年7月に同断裂で全治6カ月の診断を受けている。