東福岡が後半開始直後のFKで珍しいトリックプレーを決めた。

 ゴールに背を向けた3人がボールの前に立って肩を組み、ゆっくりと4歩下がってしゃがんだ瞬間に中村が右足でキック。壁の前にいた3人も同時に身をかがめると、シュートはその上を通ってゴール左隅に突き刺さった。

 総体の準決勝で対戦した立正大淞南(島根)のアイデアを参考に練習してきたという。秘策を成功させた中村は「ずっと考えていて決勝まで取っておいた」と笑顔で明かし、壁に入っていた国学院久我山の野村は「何をするのかなと思った。予想外だった」と面食らった様子だった。